投資信託乗り換えの税金を何年で回収できるか簡易計算機作ったよ
投資信託を長期で運用していると、投資対象はほぼ同じで信託報酬が安い投資信託が登場してきます。
「オルカン」で有名なeMaxisシリーズには投資対象がほぼ同じで名前に「silm」が付くものと付かないものがあります。 先進国株式の場合であれば
- eMAXIS 先進国株式インデックス (信託報酬: 0.66%)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス (信託報酬: 0.09889%)
となり、投資信託のメインのコストとなる信託報酬は6倍の差があります。
信託報酬は保有期間ずーっとかかるコストですので、じわじわとボディブローのように資産を食いつぶしていきます。 今保有している投資信託をより信託報酬の安いものに乗り換えたくなるのは当然です。
信託報酬乗り換えのコストにご注意
ただし、ノーコストで乗り換えはできません。
通常の課税口座(特定口座)で購入している場合は売却時に含み益に20%の税金が発生するからです。(分離課税の場合・復興特別所得税分は無視)
乗り換え先投資信をどれくらいの期間保有すれば、税金を払っても信託報酬を下げたほうが得になるのでしょうか。
手で計算するのは面倒なので、簡易計算ツールを作ってみました。
税金は何年で回収できる? 計算機
前提条件
- 税金は20%固定。
- 信託報酬以外のコストは考慮しない。
- 税金支払い後の全額を乗り換え先投資信託に一括購入。
- 乗り換え後の追加購入はしない。
- 乗り換え後の価格変動はない。
実行例
現在100万円の評価額(内10万円が含み益)で信託報酬0.6%の投資信託を保有していて、信託報酬0.1%の新しいファンドに乗り換えたときに何年で税金分を回収できるかは
となって、約4年ちょっと保有し続ければ税金分を回収できることになります。逆に4年以上このままだと信託報酬のコストで損をするということですね。
実際には(長期的には)価格は上がってくはずですので、コスト差はもっと大きくなり税金回収までの年数は短くなっていきます。この計算結果はワースケースといえるのではないでしょうか。判断材料の目安として使ってみてください。